日本の動物病院数データ
青い棒グラフは、動物病院の施設数の変化を示しており、全国的に見てもその数が増加傾向にあることが明確に読み取れます。
実は愛知県だけで見ても、明らかに漸増していることが分かります!!
施設数拡大の主な要因
動物病院の施設数が増加している背景には、主に3つの要因が挙げられます。
1. 増え続ける獣医師
グラフからもわかるように、獣医師の数は毎年増加しています。高度な医療を提供する動物病院は、より広い範囲から患者を受け入れることができ、その結果として経営が安定しやすい傾向にあります。このため、新規開院や規模拡張の動きが活発化し、獣医師の増加が動物病院の施設数増加を力強く推進しています。
2. 変化するペットオーナーの意識
ペットを単なる動物ではなく、大切な家族の一員として捉える飼い主が顕著に増えています。これにより、専門性と質の高いサービスを提供する動物病院への期待が高まり、結果的に施設数の増加を後押ししています。
3. 獣医療を取り巻く環境の変化
農林水産省が獣医療提供体制の充実を図っていることから、より質の高いサービス提供が求められています。この要請に応える形で、新たな設備投資を伴う動物病院の新設や、既存施設の改築・移転が進み、全体の施設数増加に寄与していると考えられます。これらの要因の相互作用により、動物病院の施設数は今後も増加し続けると予測されます。
新規開院における留意点
しかしながら、動物病院の新規開院には様々な留意点が存在します。主に経営面、財務面、そして人材面で検討が必要です。
【経営面の留意点】
・開業当初の患者数確保の課題
・効果的な広報戦略の確立の難しさ
・近隣競合病院に関する情報不足
・ペット飼育状況の不確実性による最適な立地選定の困難さ
【財務面の留意点】
・初期費用の正確な見積もりの困難さ
・資金繰りの適切な管理方法
・運営コストと収益性を考慮した適正料金設定の複雑さ
【人材面の留意点】
・専門技術を持つスタッフの採用戦略
・従業員の継続的な教育と公正な評価方法
おわりに
ドクター建築ラボ@NAGOYAでは、土地探しや建築だけでなく、新規開業までトータルサポートさせていただきます。開業支援に関しては全て当社にお任せください!
〈出典〉
農林水産省「飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)」
農林水産省「獣医師の届出状況」