先日、衝撃的なニュースが飛び込んできました、、、!
2025年上半期の医療機関の倒産数は35件となり、過去最多となった2024年上半期の34件を上回りました。
内訳としては、
「病院」9件
「診療所」12件
「歯科医院」14件
となっており、負債10億円の倒産は4件発生しています。
このままの推移でいくと、通年での倒産数は70件を超え、過去最多の倒産数である去年の64件を超える見込みとなっています。
これほどまでの倒産数になってしまった要因はどこにあるのでしょうか?
倒産多発の要因
①収益性の悪化
医療機器の価格、人件費(残業代)、入院患者の給食費、光熱費など各費用が高騰する一方で、それを賄えるだけの診療報酬が得られないという現状があります。
②事業継続の困難、後継者不足
診療所や歯科医院などの中小事業者においては、経営者の死亡・高齢化による事業継続の困難、後継者不足で事業継続が困難になるケースが多発しています。
③建物の老朽化
病院に関しては、建物の老朽化が事業存続を困難にさせる要因としてあげられます。病院建物の法定耐用年数は39年とされています。しかし、同年数を超えても、建築費の高騰や資金難で新施設の建設が出来ずに事業存続危機に陥る施設相次いでいるようです。
それではこれらの課題に対する対応策はどんなものが考えられるでしょうか?
考えられる対応策
①ITシステムの導入
ITシステムやツールの導入による業務効率化で経費削減を図ることは有効な対応策の1つです。電子カルテやクラウド型病院管理システムの導入により、診療や事務作業の効率を向上させます。これが人事配置や診療の最適化となり、最終的には人件費の削減や収益の増加が期待できます。
②経営の見直しと改善
また、経営自体を見直すことも非常に重要です。例えば、保険診療に依存せず人間ドックや予防接種などの自費診療を適切に導入するなど収益構造の多角化が挙げられます。また、支出が無駄なく最適化されているか、事業継承計画を具体的に策定できているかも重要です。
しかし、経営そのものを見直し改善することは非常に高度であるため専門家と連携する必要があるでしょう。
おわりに
医療機関の倒産が過去最多を更新する中での新規開業は、確かに大きな決断です。しかし、この厳しい時代だからこそ、ドクター建築ラボ@NAGOYAはドクターの皆様の挑戦を全力で応援します。
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